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ビットコインとマウントゴックス経営破綻問題

筆者自身を含めて日本の多くの人々がビットコインについて知るきっかけとなったのが、仮想通貨ビットコインの大手取引所の一つで日本に拠点を置いていたマウントゴックス(Mt.Gox)社の経営破綻のニュースではないでしょうか。
これは、2014年2月28日、マウントゴックス社がシステムの不具合を悪用した不正なアクセスによって、利用者の75万、自社の10万ビットコインがなくなるとともに、利用者からの預り金の口座にあった預金28億円もなくなったとして、民事再生法申請を行った経営破綻のことです。
そして、この時多くの人が思ったのが「ビットコインの脆弱性」に関してで、こんなに脆弱なシステムから作られた仮想通貨は信頼できないということが多くのマスコミでも報じられていました。
しかしながら、この事件はマウントゴックス社のビットコインがハッカーに盗まれたというものなので、マウントゴックス社固有の問題であり、ビットコインそのものの問題ではない、と考えるべきです。
つまり、マウントゴックス社のシステムがハッカーの攻撃に対して十分な防御ができていなかったので、保有するビットコインが盗まれたというだけの話である。脆弱であったのはマウントゴックス社であって、ビットコインという仮想通貨が脆弱で、その価値が怪しいものだったという訳ではないのですね。
そもそも価値の怪しいものを誰も盗もうとはしない、と考えるのが常識的であり、このことは、まさに2018年1月に起きたあのコインチェック(coincheck)社からのNEM盗難事件と同じものなのです。

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