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内外為替一元化コンソーシアムとは

前回のお勉強記事でもお話しさせていただきましたが、リップル(Ripple:XRP)は、国際送金のためのプラットフォームであり、国際送金における課題を解決するソリューションとして、今大きな注目を集めています。
そして、今回ご紹介する内外為替一元化コンソーシアムは、国際送金日本国内における送金を、このリップル(Ripple:XRP)のプラットフォームを利用して、いまよりも安く・早い送金を実現する取り組みのことです。
このプロジェクトは、SBIとRipple社の共同会社である、SBI Ripple Asiaが主導しており、2018年において日本国内の60行以上が参加しています。
従来の国際送金における主な方法では、コルレス銀行と呼ばれる、海外の銀行の決済代行銀行を中継して送金を行っています。(このコルレス銀行間での送金メッセージの通信を行うのが、SWIFTです)
しかしながら、コルレス銀行を介して国際送金を行う場合、もし、送金元A行と送金先のB行がコルレス関係にある場合は、国際送金は比較的容易に行われますが、A行とB行がコルレス関係にない場合は、A行とB行お互いがコルレス関係にあるC行を仲介することになります。
さらに、もし、このC行にあたる仲介者がいない場合は、A行とコルレス関係にあるD行、D行とコルレス関係にあるE行、そしてE行とコルレス関係にあるB行といった流れで送金が行われるため、仲介者が増えれば増えるほど、手数料も時間もかかってしまい、利用者にとっては遅く・高く・分かりづらい仕組みになっているのが現状です。
そして、日本国内においては、日銀ネット全銀システムが送金に使われています。
このような、従来の送金システムの課題解決を目指すのが、先ほどのリップル(Ripple)のプラットフォームであり、 リップルのシステムを使用すれば、仲介業者を必要せず、手数料を抑え、数秒の間に送金が完了しますので、内外為替一元化コンソーシアムでは、国際送金だけでなく、国内の送金にもこのRippleのシステムを利用しようとしている訳です。
そして、内外為替一元化コンソーシアムは、既に実証から実用化に向けて動いている段階にあり、韓国の大手2行との共同実験も行われているだけでなく、国内外の送金の実用化をスタートさせており、今後の動向にますます注目が集まっています。

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