マイニングを直訳すると「採掘」ということになりますが、何で仮想通貨に採掘が関係あるの?って思う方も多いと思います。
それは、仮想通貨(主にビットコイン)を手に入れる手法の一つが、いかにも「金の採掘」に似ているところからそのネーミングになったと言われています。
では、具体的に仮想通貨のマイニングとは一体何なんでしょうか?
仮想通貨のマイニングとは、一言でいうと「仮想通貨における膨大な計算力を必要とする作業のこと」ということになります。
というとますます珍紛漢紛?になってしまうかもしれませんが、仮想通貨の取引の承認を行う作業の一つにこの膨大な計算力を必要とする作業があります。
つまり、「AさんからBさんにいくらのビットコインを送りました」という取引データがある場合に、その取引が正しいかどうかをまず検証しなければなりませんが、その正しいと認められたデータが書き換えられないようにしていくのがマイニング作業になります。(この計算作業は前回お話しさせていただいたハッシュ関数も関係しています)
そして、そのマイニング作業には膨大な計算力が必要となりますが、この作業を世界中の人々が、高性能コンピューターを使用して競い合いながら行っています。
なぜにこのような作業をこぞって行っているかというと、仮想通貨が新規に発行されるのがこのマイニング作業を成功させたときのみ(コンセンサスアルゴリズムがPoWの場合:後の投稿で詳述します)だからなんです。つまり、膨大な計算作業の報酬として新規発行された仮想通貨を手に入れることができるわけです。
仮想通貨の取引の正しさの検証と改ざん耐性を裏付ける膨大な計算作業を世界中の高性能コンピュータを持つ人々(マイナーと言います)の間で競わせて、その勝利者に報酬としてその仮想通貨を分配するという何ともすごい仕組みを考えたもんだと感心させられました。