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ブロックチェーンに使われるハッシュ値とは

前回のお勉強では、仮想通貨(主にビットコイン)の「改ざん耐性」を実現するのにブロックチェーンというのが使われているというお話しをしましたが、そのブロックチェーンの根幹の暗号技術がハッシュと呼ばれるものです。

ハッシュとは、簡単に言うとハッシュ関数という計算方法を実行することで任意のデータを一定の短い長さの値に変換したもののことです。
ハッシュには、

・原則として元のデータは何でも良い
・元のデータが少しでも変わると変換後のハッシュが全く異なる値になる
・元のデータには戻せない

といった特徴があります。

なので、少しでも元データが変わると変換後のハッシュが完全に異なるものになってしまうんですね。
例えば、ある文章の中の句読点(文の切れ目や文中の意味の切れ目などに添える符号で「。」や「、」のこと)を1つ取っただけだと見た目にはほとんど変わりませんが、元の文章のハッシュ値と句読点を1つ取っただけの文章のハッシュ値は全く異なったものになるので、このハッシュ値から元のデータを復元するのは殆ど不可能に近いんです。

こういったハッシュ値の特徴を生かして、ファイルが破損していたり改ざんされていないかを調べるのに利用されたり、ハッシュから元データを復元できないという特徴を生かして、パスワード等の重要なデータを安全に保管する方法として利用されたりしている他、仮想通貨のビットコインにもSHA-256RIPEMD-160というハッシュ関数が利用されているんです。

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